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人類・動物・植物すなわち、あらゆる生命現象は、その環境、風土の産物です。私たち人間は、“生活しているその土地にできる、その季節のもの”を、“正しく”食する事が、心身の健康の大条件です。これが「身土不二の原則」です。
人の体は、長い年月をかけてその自然環境と共存できるように適応化を図っています。身体と風土は不可分な関係にあるとする「身土不二の原則」からいっても当然のことでしょう。自分が生まれ育った土地に産出する食材が、自分の体にはもっとも適しています。現代人といっても、その身体構造は数千年にわたってその土地の食材(地のもの)で形づくられてきた祖先の血を受け継いでいるのですから、人間の生命と土地とを切り離して考えることは実に愚かしいことです。????
「身土不二の原則」とは、日本の食養学の草分けである石塚左玄(1851〜1909年)の唱えた言葉です。石塚左玄は、『化学的食養長寿論』などの著書を著し、明治中期に食養による健康づくりを推進してきました。彼の主張を一言でいうと、できる限り、自分の住んでいる地域で収穫された食べ物を食することが健康への基本である、ということになります。